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<title>DavidCadogan.ca Forums Topic: 「羽柴彦六——」 彦六が答えた</title>
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<description>DavidCadogan.ca Forums Topic: 「羽柴彦六——」 彦六が答えた</description>
<language>en</language>
<pubDate>Fri, 21 Aug 2026 00:20:19 +0000</pubDate>

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<title>h44444vc on "「羽柴彦六——」 彦六が答えた"</title>
<link>http://davidcadogan.ca/bbpress/topic.php?id=92439&#038;page#post-109632</link>
<pubDate>Sat, 07 Sep 2013 15:38:39 +0000</pubDate>
<dc:creator>h44444vc</dc:creator>
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<description>&lt;p&gt;私は、嫉妬なんかをしてるんじゃあないのよ。ただ、結婚という契約をしたのに、その契約相手である私に対して不義理なことをするっていうのは、社会通念上あってはならないことなの。だから、社会に代わって私は腹を立てているの! そう言って、懐から匕首《あいくち》を引き抜いた男であった。 妙に胆《きも》のすわった男であった。「志倉だ」 と、その男は、文吉と彦六に名を告げた。「加倉文吉はどっちだ」 訊いた。「おれだよ」 文吉は言った。「そっちの男は?」「羽柴彦六だ」 彦六が言った。「今日の助《すけ》っ人《と》にね、おれが呼んだんだよ」 文吉が言った。 男——志倉は、文吉を見つめ、小さくうなずいた。「来てもらおうか」 言った。「どこへだ」 文吉が言う。「上の階だ。田沢先生と、有村先生が待っている」 言った途端に、さらにふたりの人間が、文吉と、彦六の座っているソファーの背後に立った。 4 田沢久善は、五十代半ばの、肉の厚い男であった。 肉の量が多いが、肥満しているという印象はなかった。 肉が、その量のわりには引き締まっているからである。 猪首《いくび》であった。 額が禿《は》げ、顔全体にやや赤みが差していた。 その田沢が、ホテルの部屋で、窓を背にして、ソファーに腰を下ろしていた。 下で、文吉と彦六が座っていたものより、さらに高そうなソファーであった。 その横に、和服姿の有村花泉が座っていた。 田沢は、葉巻を銜《くわ》えていた。 文吉と彦六は、ふたりの前に立っていた。テーブルの上には、田沢の宛名が記された封筒がのっていた。 その封筒の横に、二枚の写真があった。 男と女が写っている。 男の方は、有村花泉であった。 女の方は、昨年、文吉と彦六が飲んでいた店に、有村と共に入ってきた女であった。 写っているのは、ホテルである。 ホテルの内部にあるらしいエレベーターに、ふたりが乗り込もうとしている時の写真であった。 モノクロである。「この写真を送ってくれた、加倉文吉さんはどちらかね」 銜えていた葉巻を置いて、田沢が言った。「おれだよ」 文吉が言った。「そちらは?」 田沢は、彦六に向かって訊いた。「羽柴彦六——」 彦六が答えた,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796;-&amp;#54648;&amp;#46300;&amp;#54256;&amp;#51460;-1ar099-7m3-f0002-p-212.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#54648;&amp;#46300;&amp;#54256;&amp;#51460;&lt;/a&gt;。「用心棒か?」 田沢が彦六に訊いた。「そんなところです」 彦六が答えた。 文吉と彦六を、まとめて挾むようにして、左右に、男がひとりずつ立っていた。 さきほど、ソファー後方に立った男たちであった,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#50504;&amp;#44221;-c-11.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#50504;&amp;#44221;&lt;/a&gt;。 志倉は、田沢と文吉たちとの間に立ち、相方の眼の動きを追っていた。「用件からゆこうか。加倉文吉とか言うたな」 田沢が訊いた。「おう」 文吉が答えた。「この写真はどういう意味だ」 訊いた。「どうという意味はないさ。いい写真だろう,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#45796;&amp;#50724;&amp;#47336;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796;-12&amp;#24180;-ub213f62-&amp;#49688;&amp;#50689;&amp;#48373;-&amp;#49324;&amp;#44033;-&amp;#49828;&amp;#52852;&amp;#51060;-p-145.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#49688;&amp;#50689;&amp;#48373;&lt;/a&gt;? だから有村さんに差しあげようと思ってね。有村さんの住所がわからないから、田沢さんの所へ送っただけさ——」「手紙を読んだよ。有村花泉と、指したがっている男がいるそうだな」「大仁田敬介——」「知っているよ。手紙にも書いてあったんでな」「アマチュア将棋のタイトルを、総なめにした男だよ」「それも知っているよ。これでも、将棋が好きだからね。これまで、有村に色々とまとわりついていたこともね——」「あんたのとこの若いのとは、昨年会ったよ,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#44396;&amp;#46160;-c-8.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#44396;&amp;#46160;&lt;/a&gt;。そこの、志倉ってのにね」「それも聴いた」「ならば、話は早い。どうだい、有村花泉と大仁田とを、対戦させてもらいたいんだがね」「脅しかな、それは?」 低い声で、そろりと田沢が言った。 いつの間にか、横に立っていた志倉が、右手に匕首《あいくち》を引き抜いていた。 刃を出し、その刃を、赤い舌でちろりと舐《な》めた。 口元に、きつい笑みを浮かべたまま、舌で濡《ぬ》らした刃の上を、親指の腹で撫《な》でている,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#51648;&amp;#44049;-c-1.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#51648;&amp;#44049;&lt;/a&gt;。「いつ脅したい,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#44032;&amp;#48169;-c-2.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#44032;&amp;#48169;&lt;/a&gt;? その写真と、有村花泉と大仁田敬介の対戦の話とは、別だよ。その写真が気に入ったんなら、ネガまであげてもいいしね——」「金が欲しいのか」「そんなことは、ひと言だって言っちゃいないよ。金なんかいらない。大仁田と、有村とを、やらせたいだけなんだ——」 文吉が言った。 志倉の鋭い眼が、ちらりと、彦六を見た。 彦六の表情に変化はなかった。「胆のすわった男だな、きみは——」 彦六にむかって田沢が言った。「強いよ、この男は——」 文吉が言った。「ほう」 田沢が眼を細くした。「どのくらい強いんだね」「この前、あんたのとこの若いのが四人ほどこの彦六とやったが、まだ人数が足らなかったよ」「そこの志倉よりもか——」「ああ」 文吉が答えた。「見てみたいな」 田沢が言った。「なんだって?」「そこの志倉と、羽柴彦六とやるのを見てみたいと言ってるんだよ」 彦六の顔色をうかがいながら、田沢が言った。 本気の口調かどうかわからなかった。 彦六を試しているのかもしれなかった
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