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<title>DavidCadogan.ca Forums Topic: 亭主は間が悪そうな様子で、それを見ている</title>
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<description>DavidCadogan.ca Forums Topic: 亭主は間が悪そうな様子で、それを見ている</description>
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<pubDate>Fri, 19 Jun 2026 21:57:50 +0000</pubDate>

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<title>dkajbttp on "亭主は間が悪そうな様子で、それを見ている"</title>
<link>http://davidcadogan.ca/bbpress/topic.php?id=94587&#038;page#post-112234</link>
<pubDate>Sat, 07 Sep 2013 23:41:57 +0000</pubDate>
<dc:creator>dkajbttp</dc:creator>
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<description>&lt;p&gt;それも、嘉助から聞いたことらしく、お吉は眉をひそめて板囲いのほうをみている。「祭に盆茣蓙《ぼんござ》はつきものさ、お上も、適当にお目こぼしをしているんだ」 群衆にもまれながら、東吾は女二人をかばって、なんとか境内の熊手を売っている店のほうへ連れて行った,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&quot;&gt;www.wilmettedepot.com&lt;/a&gt;。 売り手と買い手が値をつけ合って、値段が折り合うと、しゃんしゃんと手をしめる。 ちょうど一本の大熊手が売れたところであった。 買い手は、一見して江戸から来たと思われる中年の夫婦者で、かなり裕福な暮しをしているのだろう、番頭らしい男と小僧がお供についている,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#44032;&amp;#48169;-c-2.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#44032;&amp;#48169;&lt;/a&gt;。 東吾が目をとめたのは、その女房がさりげなくふりむいて、境内を見廻すようにしたからであった。紫のお高祖《こそ》頭巾をしているが、僅かにのぞいた顔は、なかなかの美貌であった,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#51648;&amp;#44049;-c-1.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#51648;&amp;#44049;&lt;/a&gt;。お納戸《なんど》色の小紋に繻子《しゆす》の帯、道中の埃《ほこり》よけに着て来たらしい道行は、陽がさしている境内では暑く感じるのか、脱いで袖だたみにしたのを片手に持っている。 祭の群衆の中でも目を惹くような女房に対して、亭主のほうは風采の上らない男であった。如何にも実直そうだが、どこか陰気で面白味がない。 が、それよりも衆目を集めたのは、大熊手の代金を、女房のほうが財布を出して払ったことである,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#51109;&amp;#44049;-c-5.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#51109;&amp;#44049;&lt;/a&gt;。亭主は間が悪そうな様子で、それを見ている。熊手は番頭が持った。 女房が先に立ち、ぞろぞろと境内の茶店のほうへ歩いて行く。「随分、色っぽいお内儀《かみ》さんですね」 お吉がそっといい、東吾が笑った。「家付娘が、番頭上りを聟《むこ》にとったというふうだな」「それでお内儀さんが財布を握っているわけですか」「俺は、そんなみっともねえ真似はしないから、安心して、でっかいのを買えよ」 毎月、代稽古に通っている狸穴《まみあな》の方月館から、貰って来たばかりの謝礼が手つかずで懐にあるから、東吾は大様《おおよう》な顔をして、るいをうながす。これは買う客だとみて、熊手売りが威勢よく口上を述べはじめた。   二 大熊手の他に、お吉が笊だの、粟餅だの金柑だのしこたま買い込んだのを、なんとか手分けして大川端の「かわせみ」へ運び込んだのは、すっかり江戸の町に夜のとばりが下りてからのことで、「さぞお疲れでございましょう。お風呂が沸いて居ります」 嘉助がいそいそと出迎えた。 大熊手は早速、帳場の神棚の横に飾って柏手を鳴らし、お吉は粟餅の包を下げて、台所へとんで行く。 泊り客のほうは、嘉助が女中達を指図して、もはや夕餉の膳も下げ、何事も支障がなかった。 一風呂浴びて、るいとさしむかいで飯をすませると、東吾は八丁堀の屋敷へ帰って行った,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#44396;&amp;#46160;-c-8.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#44396;&amp;#46160;&lt;/a&gt;。 昨夜、るいの部屋へ泊って、二日も屋敷を空けては兄の通之進《みちのしん》に対して具合が悪いのだと知っていて、やはり、るいは寂しかった,&lt;a href=&quot;http://www.wilmettedepot.com/&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796;-1ap423-nero-&amp;#48716;&amp;#46377;-&amp;#45224;&amp;#50668;&amp;#44277;&amp;#50857;-&amp;#53412;&amp;#47553;-p-408.html&quot;&gt;&amp;#54532;&amp;#46972;&amp;#45796; &amp;#53412;&amp;#47553;&lt;/a&gt;。 折角、一日を共に遠出をして夫婦のように振舞って来たあとだけに、一人寝がやるせない気持になる。 だが、それは東吾も同じだったとみえて、翌日、八丁堀の道場の稽古を終えた足で、まっすぐ「かわせみ」へやって来た。「昨日、お吉の買った粟餅が食いたくなってね」 照れかくしに、そんなことをいいながら、るいの部屋の炬燵に胡座《あぐら》をかいた東吾の前で、るいはいそいそと長火鉢に餅網をのせ、粟餅を焼きはじめた。 西陽が障子にさして、誰も邪魔が入らない筈の二人だけの夕暮時であったというのに、「あいすみません。畝《うね》の旦那がおみえんなったんです」 お吉が不服そうに取り次いで来た。「いい匂いがすると思ったら、粟餅ですか」 入って来た畝|源三郎《げんざぶろう》は相変らず遠慮がなくて、「手前はこれが大好物です」 醤油のこげた匂いに目を細くした。「奉行所の帰りか、源さん……まさか、兄上が俺を迎えに行って来いといわれたわけではあるまいな」 まだ箸をつけていない焼きたての粟餅を、友人の方へ廻してやりながら、東吾はさりげなく源三郎の様子を窺った。 この友人が「かわせみ」へ東吾を訪ねてくる時は、まず厄介な捕物か、さもなくば……。「実は長助《ちようすけ》に聞いたのですが、昨日、おるいさんが一の酉にお出かけになったとか」 深川の長寿庵という蕎麦屋の主人、長助は、畝源三郎から手札をもらっている奉行所のお手先であった。「帳場の神棚に、大きな熊手が飾ってありましたが……」「俺が鼻の下を長くして、一緒に花又村まで出かけて行ったと、長助のところの若い衆が源さんにいいつけたんだろう」 昨日、大川端から橋場まで舟を出してくれたのは、長助の下で働いているお手先の一人で、本業は船頭であった。「そういうわけではありませんが、昨日、東吾さんが花又村の鷲大明神までお出かけになったのなら、或いは、なにかごらんになってはいないかと、藁にもすがる思いというのは大袈裟ですが……まあ少々、あてにしてやって来たのです」「まさか、酉の市で人殺しがあったというわけでもあるまいが……」
&lt;/p&gt;</description>
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