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」「まだやるつもりか

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  • Started 12 years ago by g746yxsw

  1. とにかくあの娘を先に収容する。武器を出しといてくれ、鮫の群れがねらってる」 ごうごうという噴射音が背後から近づいてきて、黒い影が視野の後にせまるのが感じられた。——英二は、鮫におそわれているイルカの方を気にしながら、トップレスの娘が、叫びつかれたように、かすかな泣き声をあげているゴムボートにむかってつっこんだ。ごつん、と音がして、プラスチック・ボートの底に、何か重いものがぶつかり、英二は思わずよろけて両膝をついた。すぐ傍を、鋭い三角形の、青黒い背びれが、波をきってすうっと通りすぎて行き、行く手からまた別の背びれが近づいた。 鮫たちは、飢えているらしかった。それだけでなく、もう完全に餌物《えもの》の血のにおいに狂っていた。——ゴムボートが、いままで沈みもせずにういているのが不思議だったが、エア・セルの一つは完全に鮫の歯によってずたずたに食いちぎられ、ボートはかしいでいた。もう一つのセルが食いちぎられれば、かしいで、その上の餌物がおのずと水中にころがりこむのは目に見えていた。だが、幸いにも、鮫の群れの主力は、イルカの攻撃にかかっており、ゴムボートのまわりにいるのは、比較的小型の二、三匹だった。「手につかまれ!」と、ゴムボートの底に横たわっている娘に声をかけながら、英二はボートのスピードをゆるめて接近した。「しっかりしろ!」 娘は、やっと顔をあげたが、もう半分失神しているように、辛うじて手をあげたものの、とてもこちらの手につかまる力はなさそうだった。——行きすぎてしまってから、英二は、別の方法をとる事にして、ボートをターンさせた。 ゴムボートのまわりの鮫どもの動きが早くなった。英二のボートと、着水して近づいてくるVTOLと、新しい「何か」の接近に、警戒心を高められ、いよいよ最後の攻撃に出てくる可能性があった。——英二はゴムボートの、半分しずみかけている側にまわりこみ、ゆっくりとこちらのボートの舳をその水につかりかけている縁へ近づけて行った。波のうねりを利用して、こちらのボートの舳が、ゴムボートの下にもぐりこみかけた時、思いきってエンジンをふかした。タイミングをあやまると、ゴムボートがむこうへひっくりかえり、娘が海へおちるおそれがあったが、幸いにもうまい具合に、娘の体は、ぬれたゴムボートの底板をずるずるとすべって、こちらの舳にすくいあげられた。間髪をいれず、フル・スロットルで突進すると、ゴムボートはこちらの舳ではね上げられ、空中におどった。それにむかって、水中から二匹、青白い紡錘形のものがおどり上がって食いつき、パン、パン、とエア・セルのはじける音がした。「来てくれ、リコ,オークリー フロッグスキン!」片手でバーを押してボートをまわしながら、片手で舷からほうり出されそうになる娘の足首をつかんで英二はわめいた,オークリー アウトレット。「救命ロープだ。——娘を収容してくれ。それから武器をよこせ,オークリー サングラス 激安!」「まだやるつもりか?」と、VTOLをよせてきたパイロットは、キャノピーをはね上げてどなった。「一人で大丈夫か?」「イルカを助けなきゃならん……」投げられたロープの輪を、娘の腋の下から背中へかけながら、英二はいった。「もう助からないかも知れないが、鮫はおっぱらわなけりゃならんだろう。——まだ行かないでくれ。ロープももう一度いる」 リコは、こういう事に慣れていると見えて、気を失っているトップレスの娘を、肌を傷つけないようにてきぱきと吊り上げ、コックピットに収容した。収容し終ると、リコは青いサックとギャフを、英二に投げてよこした。「爆弾は、ピンをぬいてから三秒で爆発する——」とリコは叫んだ。「気をつけろ! うねりが高くなって来ているぞ。あんたが海にほうり出されて、ここで食われちまったら、宇宙の方で、困る連中がいるんじゃないか?」「ロープはいっぱいにくり出しておいてくれ!」英二はボートをVTOLからはなしながら手をふった。「先へ行くからついてくるんだ」 そこからわずか三、四メートル先の海面が、海の動物たちの「死闘」の現場だった。——〃ジュピター〃は、まだ狂ったように、水面をはねていたが、しかし、もう闘いは終りに近づいているようであり、左のひれは、半分以上くいちぎられてしまっていた。--------------------------

    Posted 12 years ago #

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