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」「何がどうスゴイんでしょーか

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  • Started 12 years ago by youoha14

  1. 。奴らがすぐそこに来ていた。顔を血だらけにした奴は、目をギラギラさせている。「先にヤローをブッちめろ!!」「オオ!」「ヘヘ……ヘヘヘ!」 ドロドロした波動が伝わってくる。俺は気分が悪くなった。いつかフールが言った「感じたくもない波動」ってのは、こういうことなんだな。 そのフールが、胸ポケットからヒョコッと顔を出した。「今こそ! レベルアップした成果をお試《ため》しになるチャンスですぞ、ご主人様!」「ハハ。言うと思った」「えっ、な、何っ?」 有実は、今にも死にそうな顔をしていた。「なんでもねぇよ。お前は壁《かべ》を向いてしゃがんで、耳を塞《ふさ》いでろ」「ユーシくん……」「早くしろ! しゃがめ! 身体を丸めてろ!」 有実は言われたとおり、壁に向いてダンゴ虫のように丸まった。「おい、お前ら,mcm 店舗!」 俺は、ジリジリ近づいてくる男どもに言った。連中は足を止めた。「なんだ〜? 泣きを入れたいんならいいぜぇ」「許してやんねーケドな」「ヒャハハハハハ!!」 俺はゆっくりと「プチ」を取り出す。「これから先、こいつに手を出さねーって誓《ちか》ってくれ」「ハ? バカか、てめぇ!」「でないと、お前らスゴイことになっちまうぜ?」「はあー?」「何がどうスゴイんでしょーか! 笑い死にするんでしょーか!」「ギャハハハハ!! それ、そーかも!」 また下品な爆笑《ばくしょう》が起こった。「プチ」の「審判《しんぱん》」のページを開く。俺は奴《やつ》らに精神を集中させた。的《まと》に向かって弓の弦《つる》を引くように。「やっちま……」「ブロンディ———ズ!!」 男と俺が叫《さけ》ぶのが同時だった。こっちに向かって飛び出そうとしていた男たちに、神のラッパが浴びせられた。 それは、まるで「音の球体」だった。 球体となって飛んでいった神鳴《かみなり》は、男たちにぶつかった瞬間《しゅんかん》、シャボン玉のようにはじけた。 バ———ン!!「うわあああ——っ!!」 全員が、後ろへ吹《ふ》っ飛《と》んだ。「やっ……た!!」 あたりのガラスは全部無事だ。塀《へい》の上の猫《ねこ》も、びっくりした顔はしてるけどそこにいたままだった。俺は、ブロンディーズを「集束して」打てたんだ!「すげえ! ほぼイメージどおり……!!」「お見事でございます、ご主人様! すばらしいコントロール! 私《わたし》め、感服いたしました!!」 レベルアップ…………できていた!!「よっしゃ———っ!!」 俺は、飛び上がるほど嬉《うれ》しかった。 男どもは頭を押《お》さえ、地面でのたうっていた。「ひぃい……い、痛《いて》ぇ! 頭が……痛ぇよ!!」「なんだ? なんなんだよ!!」 ゆっくりと近づいてゆく俺を見ると、奴《やつ》らは真っ青になって後ずさった。「まだやるか……」と、俺が言い終わらないうちに、ものすごいスピートで逃《に》げっ飛《と》んでいった。「うわあああ!」「ひいい———!!」 後には汚《きたな》い悲鳴だけが残った。 民家の窓から、オバサンが顔を出していた。「なんかすごい音がしたけど……何かあったの?」「なんでもないっス。車のバックファイアじゃないスか」 オバサンは、「ああ」と顔を引っこめた。 有実が、呆然《ぼうぜん》と立っていた。「何……したの、ユーシくん?」「なんでもねぇよ。さあ、帰るぜ」 少し青みを増した夏の空,財布 通販。俺と有実は、また並んで歩き始めた。 有実は、何かを考えていたようだが、しばらくしておずおずと切り出した。「ユーシくん……オバケ信じる?」「……まぁな」「ユーシくんには……ユーシくんには超能力《ちょうのうりょく》があるの!?」「そんなんじゃねぇよ」 俺は苦笑いした。「あたし……あのマンションの上で……オバケを見たと思うんだ。なんかあんまり恐《こわ》かったんで、あんまり覚えてないんだけど」「恐いんなら、忘れちまえばいいじゃねぇか」「そ、そう? それでいいのかな」「うん。でも、オバケはいるかもしれないってことは、思ってたほうがいいな」「なんで,mcm 店舗? 恐《こわ》くない?」「恐いオバケばっかりとは限らねぇだろ」「…………ジョージさんがね」「うん」「イギリスには、いっぱいオバケがいるんだって話をしてた。オバケの指定席がある店とかもあるって」「へえ」「オバケの指定席に座《すわ》ると死ぬこともあるんだって」「…………」「でも、オバケにお酒をあげると、お店が繁盛《はんじょう》することもあるって」「オバケとうまく付き合ってるんだな」「…………」 有実は考えこんだ。 脳内コンピューターが、カタカタ動いている音が聞こえてくる。今日増えたいろんな引き出しを開け閉めしている音が。そして、脳内に閃《ひらめ》いた答えをハッシとつかむ。「そっか……そうだよね……。そういうことなんだ……初めからコレだって決めつけてたら……もし別のことがあった時に困るんだ」 自分で考えて、自分で答えを探す有実に、俺は感動した。 夕空は刻々と青さを増して、陽《ひ》の光が金色に染まってゆく。長い長い夏休みの、長い長い一日が、ようやく暮れる。 まったく今日一日も目まぐるしかった。せっかくの休みなのに、全然休めてねーじゃんって感じがする。それでも、目の前の鮮《あざ》やかに変身した少女を見ると、報《むく》われる。「今日は本当にありがとう、ユーシくん。最後に助けてもらったし」------------------------------------

    Posted 12 years ago #

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