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」 神谷さんのことを思い出し、田代は頭をかきむしった

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  • Started 12 years ago by youoha14

  1. 。オーナーとウェイターだけの写真も撮った。「ある意味、一生の思い出だ」 俺たちは笑い合った。 後片付けが終わったのは、午後八時|頃《ごろ》だった。 田代と一緒《いっしょ》に校門に向かっていると、校門の傍《そば》にジャガーがとまっているのが見えた。その横に立った人影《ひとかげ》が、ライターに火を灯《とも》す。「マサムネさん」「稲葉君か」「お疲《つか》れっス,バーバリー 財布 メンズ。先生、もうすぐ来ますよ」 マサムネさんは軽くうなずいて、煙草《たばこ》をはさんだ片手を上げた。こんな時間でも、相変わらずピシッとした姿。シャツもネクタイも、いかにも仕立てのいいものってのが伝わってくる。それも、本人の着こなしがいいからなんだろうなぁ。(マサムネさんの居合、見てえ〜〜) いつか絶対見せてもらおうと思った。 田代はぺこりとお辞儀《じぎ》をし、通り過ぎてから声を震《ふる》わせた。「あの人がマサムネさん? 神谷さんが言ってた?」「ずーっと千晶を送《おく》り迎《むか》えしてんだよ」「カ、カッチョイィイ〜〜〜!! く、悔《くや》しいぃい〜〜〜!!」 神谷さんのことを思い出し、田代は頭をかきむしった。そして、ハタと俺を見た。「マサムネさん、稲葉君って言った。あんた、なんでマサムネさんと知り合いなの?」 ウッ、しまった……!「えっと……それは」 田代が、グリグリ目玉で睨《にら》んでくる。「千晶が入院してる時に、病院で会ってさ」「えっ、それっていつの話? あんた、三十一日以外にもお見舞《みま》いに行ったの?」「い、行ったよ。当然だろ」「とーぜんって! 千晶ちゃん、すぐに退院するからもう来なくていいって言ったじゃん」 ウッ、しまった……!「い、言ったけど、うちの賄《まかな》いさんが差し入れを作ってくれたから、それを持っていったんだよ」 半分ホントで半分ウソだ。「なぁ〜〜によ、ソレ! ほんっと千晶ちゃんって、稲葉には甘《あま》いよね! だからあんたらって、ダーリンだハニーだって言われるのよ!」「言ってるのは、おめ——だろ———が!!」 秋の夜闇《よるやみ》に、俺たちの言い合う声がいつまでも響《ひび》いた。 風呂《ふろ》から上がった俺は、布団《ふとん》の上へ倒《たお》れこんだ。身体中がふわふわした。「お疲《つか》れさまでございました、ご主人様」「プチ」の上に、フールが現れた。「実ににぎやかで華《はな》やかで、楽しい二日間でございましたな。ご主人様の給仕姿も、りりしゅうございました」 フールは、そう言っておおげさにお辞儀《じぎ》をした。「ハハ」「文化祭もあと一日しかないのは、名残惜《なごりお》しゅうございます」「……うん」 そう思うたびに、何度でも胸は切なくなる。 楽しい時間が終わってしまう。でも、次の楽しいことが待っている。でも、今の楽しい時間は終わってしまう……ぐるぐるぐるぐる,mcm 財布 新作。 ぐるぐる回りながら、俺は眠《ねむ》りへと落ちてゆく。フールが、「シレネーの新曲などいかがでございましょうか?」と言ったので、「うん」と返事をしたのはいいが、そこから先は覚えていない。どうせ、倖田來未《こうだくみ》だろうが浜崎《はまさき》あゆみだろうがケツメイシだろうが、ハミングだろうけどな。 文化祭最終日。全校生徒が講堂へ集まる。 今回、千晶は何もしないとわかっているので、生徒たちは落ち着いているというか、ちょっと淋《さび》しげというか。なんとなく全体がダラダラしている感じだ。俺たち3−Cの男子は、例によって雑用係に駆《か》り出《だ》されている。 毎年ステージで行われる演目は、演劇部やブラスバンド部の発表会や少林寺拳法部《しょうりんじけんぽうぶ》の演武などだ,オークリー サングラス。それから、外部からのゲストによるライブ。今年も若手落語家による落語だった(うちはこれが多い。北陽みたいに、有名人によるトークライブやコンサートをする予算はない)。 いつもはトリに持ってくるゲストのライブが、今年は一発目だった。そしてその次の演目の演劇部の上演中に、なんとゲストで来たその若手落語家が、通行人として何度も舞台《ぶたい》を横切ったのだ。これには、客席にいる生徒たちも驚《おどろ》きと爆笑《ばくしょう》の連続だった。「ええ。みんながダラけないように、知恵《ちえ》を絞《しぼ》らせていただきましたとも」 松岡や田代ら、生徒会の面々が鼻息|荒《あら》く言った。 今年の生徒会はちょっと違《ちが》うゾと、ダラけそうだった生徒たちに活が入った。 千晶がいなくても自力で盛り上がってみせると、田代が宣言したっけ。舞台《ぶたい》の袖《そで》で、千晶も笑っていた。 そして、ブラバンの演奏会の時には、バックにスクリーンがおりてきて、文化祭初日の様子が映し出された。会場が「オオオ」とどよめく。「へぇ……!」 俺も感心した。クラスの出し物にかかりきりで、他《ほか》の出し物を見て回れない奴《やつ》は多い。俺たち3−Cの生徒もそうだった。音楽に乗せて、次々と登場する各クラス、クラブの出店の様子に、会場は大いに盛り上がった。「前の予餞会《よせんかい》で、千晶先生からは『これがプロデュースするということだ』と、学ばせていただきました」 松岡と田代が頭を下げた。今回、生徒会は予餞会での千晶の企画《きかく》を参考にしたらしい。千晶は嬉《うれ》しそうだった。「初日に写真を撮《と》っていたのか」「写真部に頼《たの》んどいたの------------------------------------

    Posted 12 years ago #

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