が、司令部の方では、何もいわなかった。(体裁のいい、飼い殺しだ) と、思った。 そんな毎日を送っている時、章子は、一通の電報を、受け取ったのである。差出人は石塚中佐であった。 章子は、石塚中佐を、おぼえていた,オークリー アウトレット。彼が天津にいた時、特務機関で働かせてくれるように、頼んだことがあるからである,mcmブランド。特務機関に入れば、川島芳子のように、はなばなしく動き回れると思ったからだったが、石塚中佐は、笑って、取り合ってくれなかった,バーバリー 財布。 その石塚中佐からの電報だった。 章子は、胸を躍らせて、電文を読んだ。が、電文そのものは、ひどく短いもので、ロマンチックなところは、どこにもなかった。〈シキユウシヤンハイニコラレタシ〉 電文は、それだけであった。しかし、章子は、もう一度、電報の宛名《あてな》に眼を移して、それが、江田章子宛ではなくて、金香蘭宛になっていることに、気づいた。 何やら、そこに、秘密めいた匂《にお》いがあるようであった。そう考えて、読み直すと、電文の短さが、かえって、彼女の心をわくわくさせた,バーバリー 財布 メンズ 二つ折り。(きっと、何かあるのだ) 章子は、そう信じた。きっと、上海には、冒険が待っているに違いない。 章子が、その電報を持って、司令部を訪ね、上海行の許可を求めると、すぐ、許可をくれた。むしろ厄介払いができて、ほっとしたような顔をしていた。 翌日、章子は、中国服を着て、金香蘭として汽車に乗った。 五 その日の夕方、章子は、上海に着き、石塚中佐と、再会した。「いつか君は、特務機関で働きたいと、いったね?」 と石塚中佐は、章子に向って、いった。「ええ」「今でも、その気持は変っていないかね?」「ええ」「じゃあ君に、働いて貰《もら》おう。特務機関の人間としてね」「本当ですか?」 章子は、口元を、ほころばせた。やはり、上海には、冒険が待っていたのだ。「どんな仕事でしょうか?」「むずかしい、仕事だよ」 と、石塚中佐は、笑いを消した顔で、いった。「それに、面白い仕事でもない。下手に英雄になろうと思ったり、軽い気持で引き受けたら、必ず失敗する」「————」「君に、ある男に近づいて貰いたい。そして、その男を消して貰いたいのだ」「消す——ですか」 章子の顔が、ちょっと、青ざめた。が、怖いとは思わなかった。「この男だ」 石塚中佐は、一枚の写真を取り出して、章子に見せた,オークリー 激安。でっぷりと太った、中国人だった。「名前は、宗士元。イギリス租界で、東南公司という貿易会社の社長をやっているが、これは表向きで、実際は、抗日テロの黒幕だ。この男のために、何人もの日本人が殺されている」「この男に、近づく方法は?」「君は、英文タイプができたね?」「ええ」「君は、東南公司のタイピストになるのだ。あと、二、三日すると、宗は、新聞で、タイピストを募集するはずだ。その時に君は、金香蘭として応募するのだ」「前にいたタイピストが辞めたからでしょうか?」「まだ、辞めてはいない。だが、辞めることに、手筈《てはず》が整っている」 石塚中佐は、初めて、にやっと笑って見せた。 翌日の夜、東南公司の英文タイピスト黄小姐は、イギリス租界を出て、自分の家に帰る途中、何者かに、誘拐されてしまった。もちろん、このことを、章子は、知らなかった。 三日後の英字新聞に、「英文タイピストを求む」の小さな広告が出た。その広告を出したのは、東南公司だった。 六「予定どおりだ」 と、石塚中佐は、その新聞を、章子に見せて、いった,tumi バッグ。「君は、すぐ応募するのだ。宗は、女に甘い男だ。君ぐらいの美しさと、タイプの上手《うま》さがあれば、必ず採用されるはずだ」「採用されたあとは——?」「任務を果すまで、ここに近づいてはならない。完全な中国人として行動するのだ。君の両親は、日本軍に殺されたことにする。------------------------------------
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「名前は、宗士元
(1 post)-
Posted 12 years ago #
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