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夫は、そんなことは意にも介さず、運転に熱中している

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  • Started 12 years ago by r79r9400

  1. と言われた。その主人の声はとてつもなく訛ってて、限りなく人が良さそうなので、「お願いします」 と即決してしまった。『サンプソン・ファーム』というそこは、イギリスの南西部デボン州のプレストンという、地図で見ると集落のような小さな村にある。大聖堂で有名なエクセターからも車で一時間はかかりそうだ。地図を見ながら嬉しさが込み上げてきた。あの訛ったアクセントといい、この|辺鄙《へんぴ》さといい、これこそ、私が望んでいたクリスマスの舞台だ——と。 さて、胸をときめかせ到着した『サンプソン・ファーム』は実際どうだったか。 出発の日は、朝から不吉な空の色が気になった。早朝、アイルランドのダブリンを出てフェリーに乗り継ぎ、接岸したホーリーヘッドでレンタカーを借り、ウェールズの山間を抜けながら約三〇〇キロの道のりを経て、一日で『サンプソン・ファーム』に行こうという強行軍を決行した。冬の突風が吹き荒れる中、横風に押し倒されそうになりながら、またもや、モーターウェイM5をシュールズベリーからエクセターに向かってひたすら南下した。 中間地点のバーミンガムでは、次々と現れるジャンクションに疲労困憊して、何度もロンドン方面に進入しそうになり肝を冷やした。 結局、大幅に到着が遅れそうなので、途中で宿に電話を入れたものの、プレストンに着いたのは夜十一時近くになってしまった。真っ暗な田舎道を送られてきたFAXだけを頼りに進んでいく。プレストンという街は『テン・トイス・イン』というパブ以外、どこまでもテラスハウスが並ぶ郊外の住宅地だった,エルメス 販売。果てしない牧草や丘陵をイメージしていた私は、暗がりに浮かぶその風景に大いにがっかりした。 今日一日、三〇〇キロの道のりをドライブして、手に入れた環境がこれではあまりにも報われない。 イギリスの田舎なら、それらしく何かもっと古い教会があったり、小さな川に架かる古い石橋があったりしてほしいのに、これは、ただのニュータウンじゃないか。 もしや、これから行く農場(ファームハウス)は、イギリスによくある子供向けの「動物王国」みたいな、にわか作りの宿泊場付き遊園地かもしれない。そして、もしや「機関車トーマス」なんか走っていたら、私は怒りのあまり卒倒するかもしれない。 ひょっとしたら……と嫌な予感は尽きない,エルメス トート 2011。周辺にこれだけのニュータウンが広がっているんだし……。 私が不愉快な想像を始めた時だ,hermes ブログ モンブラン。いきなり、私たちの乗ったフィアットは、コンクリート工場のような石切場を通過した。「この辺にあるはずだよ」 夫はヘッドライトを遠目にしながらキョロキョロしている。見渡す限り、ただの空き地が広がっていて何もない。あぁ、夢にまで見た羊や白鳥がたわむれる牧歌的な風景はどこにあるのだろう,エルメス 手帳。私はまた、はずれくじを引いてしまったのだろうか。「これじゃ、東京湾の埋め立て地じゃない」 私は運転席の窓を全開にして、徐行運転をしながらあたりを見回す夫に文句を言い始めた。夫は、そんなことは意にも介さず、運転に熱中している。「やっぱり、この道じゃないかな,エルメス トート キャンバス。これ以外に該当する進入路がないんだよ」 私たちは道路地図とFAXを交互に見ながら、公道から真っ直ぐに伸びた細いじゃり道を見た。まるでヤブのようなうっそうとした茂みにはさまれ、車がやっと一台通れるぐらいの狭さだ,hermes 新作 2013。 パンフレットによると『サンプソン・ファーム』にはレストランもあるという。けれど、この道の先は家らしき影は全く見えない。まして、いくらイギリスの田舎といえども、公道からとんでもなくはずれた場所でレストランなど経営できるはずがない。 私たちは恐る恐る車を徐行させながら、その細い道の奥へ奥へと進んで行った。私も夫も娘も無言状態だった。まったく見知らぬ場所に深夜到着することほど不安なものはない。たいていは、朝日と共に、「あぁ、こんないい所だったのね」 となるわけだが、道ばたに巨木がうねっている以外何もないこの僻地からは、そんな嬉しい予感も遠のくばかりであった。「これじゃ、引き返す時大変よね」などとブツクサ言いながら、どのくらい進んだだろうか。-------------------------------

    Posted 12 years ago #

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