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巡回を再開する

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  • Started 12 years ago by dn91azfm

  1. ターンして、バイパス沿いに少し走って、また住宅街に戻ってくる。一周十分ほどの巡回路だ。バイパスはトラックやバンが時折走っていくけれど、住宅街は眠りの中に落ちている。 一周目に、いかにも放火されそうなものがないかチェックする。明日がごみの日なのか、ごみ捨て場にはいくつかポリ袋が見えている。連続放火のことを知らないのか、知っていてもまさか自分が狙われると思わないのか、玄関先に古新聞と段ボールを纏《まと》めて出してあるアパートもあった,ムートンブーツ 激安。あそこに火がつけられたら、最悪、アパート一棟燃やし尽くしてしまうだろう,アグ ムートンブーツ メンズ。小さな十字路には「交通事故発生 目撃者は情報を」という立て看板がめった。さわってみると、薄いプラスティックに書かれているようだ。これも、燃やせば燃える。 そう観察を続けていたおれの喉から、嫌な音が漏れた。「げっ」 夜の中、カーブミラーに反射して。さっと赤い光が走ったのだ。 火ではない,ugg ムートンブーツ メンズ。回転灯だ。パトカーが回転灯をまわして、細い道をゆっくり進んでいる。 おれはまず驚き、次に腹を立てた。警察はパトロールをしているのだろう。それはいつものことかもしれないし、ひょっとしたら、連続放火事件を意識しているのかもしれない。どちらにしても、あんな目立つ光を投げられたのでは、犯人が萎縮《いしゅく》してしまいかねない。言うまでもないが、放火犯には何かアクションを起こしてもらわないと、撮ることも捕らえることもできない。「……早く行けよ!」 口の中で毒づく。 その一方、こっちに来るなども祈っている,ugg メンズ。なんというか、いくら正当な目的を掲げても、おれがやっているのは高校生の深夜徘徊。警察に見られて胸は張れない。 パトカーは途中で路地を曲がり、おれには近づいてこなかった。たぶん姿も見られなかったはず。カーブミラーに救われた。 巡回を再開する。あんなパトカーが他にもうじゃうじゃいるのなら、今夜は空振りかもしれないと思いながら,ugg ブーツ サイズ。 五月の上旬、深夜になればまだ冷える。まして寒の戻りというのか、今夜は特に寒いようだ。自転車で風を切るのに。薄手のウインドブレーカー一枚ではまだつらい。途中、自販機の明かりが魅力的だったので近寄ったが、商品は全部「つめたーい」だった。たしかバイパス沿いにコンビニがあった。二周目に、何か温かいものを買おう。そう思っている間に、出発地点に戻ってきた。「……ふう」 軽く溜め息をついて、二周目。 あまり速く走っては、何か見落とすかもしれない,ugg ハワイ。ゆっくり漕ぎながら、他の連中のことが気になった,ブーツ。異状があればメールを、緊急の場合は電話をと言ってあるが、ケータイは沈黙したまま。退屈だというわけではないが、ただ自転車を走らせているのも無意味な気がして、いったん止まってケータイをいじくった。メールを打ったのだ。『ただいま上ノ町一丁目を巡回中。犯人逮捕のコメント、何かいいのがあるか?』 メールの宛先は、氷谷|優人《ゆうと》,ugg 銀座。本当はこの張り込みにも加えたかったが、「もしぼくが犯人を捕まえたら。手柄は僕一人のものになる。新聞部の、ていうか瓜野の地道な努力を無視して、そういうわけにはいかないよ」と言われてしまった。もっともだ。おれは氷谷の配慮に感謝している。 メールを送信すると、送信時刻が表示される。それでおれは、日付が五月九日金曜日から十日土曜日に変わったことを知った。 数分経ったが、メールの返事は来ない。氷谷に向けてメールを送ることはあまりなかったけれど、氷谷のレスポンスが遅かったというイメージはない。まあ、もうすぐ一時になる。寝てしまったのかもしれない。そう思い始めたころ、ようやく返ってきた。『とらたぬだね。それにしてもいい夜だ』 何かの打ち間違いだと思ったので、またすぐに打つ。『こっちは緊張の夜。とらたぬ?』 そう送ってまた自転車に乗って、ペダルを踏み込んですぐ思い当たる。「取らぬ狸の皮算用」だ。そうだとしたらまあ確かに、否定はできない。「ポジティブに考えないとこんな寒い夜の見まわりはやってられない」とでも送ってやろうかと思ったが、氷谷の返信を待ってからでいいかと自転車を走らせる。

    Posted 12 years ago #

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