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だからこんなこと、全然嬉しくない

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  • Started 12 years ago by liyssr45

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  1. それが、わたしたちの指なのだった。わたしは、お腹の子供に、付いて来られるのなら生まれておいで、と思っていたけれど、なんていうことはない、試されていたのは、わたしだったのではないか。それが今、やっとわかった。 旅が終わり、母に言わなくてはならなかった。まず、わたしが一人で母の所へ行き「結婚するから」と言い、その後、ススムを連れて行くことにした。わたしのお腹は、もう大きくなっていたけれど、服によっては、どうにか隠せる位の大きさだった,mcm 店舗。ただし、もうワンピースしか着られなかった。「わたし、結婚することにしたから」「誰と,mcmブランド?」「木ノ内さん。木ノ内進さん」 母には名前だけは伝えてあった。「あなたたち、別れたんじゃなかったの?」「別れていないよ,財布 通販。ずっとつき合っていた」(あの人は、ずっと、わたしの所にいる。そして、わたしのお給料で暮らしている)「だって、そんな話、全然しなかったじゃない」「おかあさんに、いちいち言うわけないじゃない」(親に言わない秘密があるのが大人じゃないの)「なんだか、変じゃない」「別に変じゃない」「結婚するっていうのにちっとも嬉しそうに見えない」 母親って何かを必ず見抜くものだ。今のわたしが、どうして手放しで嬉しがることができるだろう。結婚だって、今すぐするわけじゃないし、もしかしたらできないかもしれないんだよ,mcm 通販。それを、こんな風に言いに来たのは、わたしが妊娠したからだよ,mcm 通販。別に、自分のために、姑息なことをしているわけじゃない,バーバリー ブラックレーベル。おかあさんに、やっばり悪いと思うからだよ。自分の知らない間に、「孫」がお腹のなかで、すくすく育って、いきなり「生まれたよ」って言うのは駄目でしょう、いくらなんでも。わたしはね、おかあさんのことは好きじゃない。それでも大事なことは、やっぱり母親に伝えなくちゃいけないんだ。娘だということが、突然あぶり出しでのしかかってきた気分なのだ。だからこんなこと、全然嬉しくない。「まぁ、いいじゃないの。来週連れて来るから会ってね」 その日、わたしたちのために、母は料理し、そしてお寿司をとって待っていた。スモークサーモンのマリネ、マヨネーズのたくさんかかったサラダ、ゆですぎの枝豆、トマト、鳥の唐揚。そのどれもが、わたしが子供だった頃の、ごちそうだった。こんなものをテーブルに並べて、入学や卒業を祝ったものだ。少し時間がたって乾いたイクラ。もう黒っぽく見えるマグロ。これを用意してくれた母を思うと悲しくなる。おかあさんには、これが上等なんだね。それと同時に、ススムはこの料理をどう思うだろうと思った。 母は、ススムに、そして、わたしにビールを注ぎ、最後に自分のグラスに注いだ。「乾杯」 と、笑って母は言った。 わたしは、ほんの少しだけビールを口にした。母は、ススムに仕事のことをあれこれ聞いた。ススムは、にこやかに答える。ただし話している大半のことは、過去のことだ。 わたしは、そんな二人のやりとりを、足を前に投げ出し手を後ろについて聞いていた。つわりが収まったとはいえ、暑さで体がつらかった。 ススムと話をしていた母が、わたしを見た。「あんた、なんて恰好しているのよ。それにそんな、だぼだぼのワンピースなんか着て」「実は、もう子供がいるんです。お腹のなかに。お気付きになりませんでしたか」 ススムは、それを上手に、そして、あっさりと言った。母は大きい声で、えっ、と言って、わたしを見た。もう笑っていなかった。「今、五カ月」 わたしは、体を起こした。数秒前のわたしとは、別な人間に見えるだろう。「いつ生まれるの」「十二月」「あっという間じゃないの。なんだか急に太ったから、もしかしたら、と思ったけれど。つわりは?」「あまりなかったし、もう大丈夫」「あんた、赤ちゃんがいるなら、もっと食べなさい」 母は、おどけて自分の皿の唐揚を、わたしの皿に移した。------------------------------------

    Posted 12 years ago #

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