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」「きみなんか何だ

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  • Started 12 years ago by er39pa13

  1. 結城は困じはてた顔をつくり、悲しげな目をしてみせ、「あやまるよ、あやまるからもう機嫌を直してくれよ」 と囁きかけ、唇を求めて来る。良はぎゅっと唇をひき結び、与えまいとし、だんだん結城が躍起になって強引になってくるのへこちらも本気になって山猫のように抵抗し、男の顔を叩き、押さえこもうとするのを足で蹴りあげ、室じゅう逃げまわり、怒ってわめき立てた。先生なんか大嫌いだとわめいて、手当りしだいに暴れまわる。 相手もしだいに昂ぶってきて、さいごには力まかせに組み敷き、哄笑をあびせながら、かみつくように唇を奪う。「僕が嫌いか?」「嫌いだよ! 大嫌いだ!」「そんなことを云って、僕が悲しんでもいいんだね?」「知るもんか! はなせったら!」「逃げてみろよ」 結城は意地のわるい顔になって、良の手足を押さえこむ四肢に思いきり力をこめた。良は狂ったようにもがくが、磐石に敷かれているように、どうすることもできない。ますます怒って、良は目を爛々と光らせてにらみつけた。「はなしてよ! どかないともう先生なんか──!」「きみなんか何だ。こんなカトンボみたいなからだで、僕の手ひとつふりはなすこともできないんじゃないか。きみをいためつけるのなんか、わけないんだぞ──どうだ、泣かせてやろうか? また、きみのからだをひき裂いて、気絶するようなめにあわせるぞ──暴れたって──泣いたってきかないぞ」「そんなことしたら二度と先生なんかと口きかないから!」「見ろ、青くなって──じゃあ降参しろ。僕を困らせないと約束しろ,mcm バッグ メンズ。いい子にして、僕を悲しませないと云いなさい。僕を好きだと云いなさい。こら、云わないのか」「はなしてったら!」 突然良はおとなしくなり、息も絶えだえな顔を作って、目に涙までためて結城に哀願する。「お願いだから──重くって、息ができないよ,mcm 財布 メンズ。苦しいよ──足が砕けちゃうよ」「そんな顔したってだめだ」 結城は怒って云った。「どいてほしけりゃ、早く云え。降参すると云え。許して下さいと云え。云えったら、云えよ、この小悪魔め!」 しかし良は哀願、泣き落し、脅迫、媚態、あらゆる手管をつかっても決してそれだけは云わない。いつも、さいごに根負けしてしまうのは結城である。「なんていう強情な小僧だ」 長嘆息して、彼は良を解放し、乗りあげた膝でごりごりと押しつけられて痺れてしまった腿をいたそうにいたわっている良の肩に手をまわしてひき寄せ、唇を求めてくる,mcm リュック。良はちょっと手を相手の胸につっぱってあらがおうとするがすぐに力尽きたように素直に男の腕に抱かれた。「僕がどうしてこんなにきみにいかれちまうことになったか、きみはわかってるかね」 結城がそんな奇妙に愛撫とも争闘ともつかぬ時間のあとで、溜息をつきながら良の髪をまさぐって囁いたことがあった。「こんなことをきみに云うのはばかなことなんだろうが、なあに、どうせきみはこんなこと承知の上だものね。そりゃ、たしかにきみはきれいだが、きみよりきれいな子だって、正直云って僕は見たこともあるし、抱きもしたよ。なんといったって、世の中は広いんだ。それに、いまはきみのお蔭でいいように|こけ《ヽヽ》にされてるが、もともと僕は、≪痴人の愛≫タイプじゃない。いくらきれいだって、ほんとうなら、きみみたいな我儘で強情で恩知らずで冷酷で物知らずで高慢ちきな、全然いいところのない悪魔みたいな小僧なんか、五メートルの棒のさきだって、さわりたかあないよ。滝さんはいつか僕にきみのことを天使の顔をした悪魔だといっていたが、まったくそのとおりだものね。
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    Posted 12 years ago #

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