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「……全員、そろっておるようじゃの

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  • Started 12 years ago by fiykgd71

  1. 。「さっきから大将、あんた、ずーっと黙りこくってるけどさ! いったいなにを考えてるのかな? もしかして……あるのかな? ここから脱出するための妙案とか……さ?」「ふむ。ここから脱出する、妙案、か……」 低く太い熊田の声に、みなが息を呑む,celine ホリゾンタルカバ。「すまんが、ないなあ、そんなものは」 がっはっはっ、と豪快に笑い飛ばされ、全員、がっくりとこけた。たゆらも、ごつん、と床に頭を打ちつける。「あ、あのなあ……だったら、どーして意味深長にずっと黙ってたんだよ、元番長!」「うん? いや、おぬしのいうとおり、わたしは元番長、熊田流星によく似た男だからな。元番長によく似た男として、おぬしたち現役世代のやりとりを、頼もしく思いながら見ておったのだ。さきほどの、澪に対するおぬしたちの想い、この胸が熱くなったぞ」「なんだよ……じゃあ、やっぱりおれたち、全滅エンドかよお……」「ケッコー期待してたノカ……」 落ちこんだたゆらを見つめる天野の目つきときたら、なんとも生暖かいものだった。がっくりとうなだれるたゆらとは背中あわせの桐山は、フン! とバカにするかのように鼻息を荒くする。 しかし、熊田は、ぽそり、といった。「さあて……死にはせん、と思うが」 この言葉に、たゆらだけではなく、教室中の妖、すべての視線が熊田へと集まった。「……さっきみたいなフェイントは、よしてくれよな」「いや、源弟よ、重ね重ねで申し訳なく思うが、根拠といえるほどたしかなものは、べつにないのだ,celine ナノショッパー。ただわたしは、どうも『ここでは死なんだろう』と思えるだけでな……まあ、勘のようなものだな。たいした当てにはならん」「勘……つまり、野性の勘ってわけか? いや、違うな……」 へへっ、とたゆらは笑い、だらん、と身体の力をぬく。「熊の神さま、〈キムンカムイ〉だったあんたの勘は、ある意味、神の勘、いってみれば神さまのお告げだ。そう思えば、ちったあなぐさめになるよ」 皮肉ではなく、実際、たゆらはリラックスしきって横になった。「おお、さっそくきたようだな」「あん?」 熊田の声に、たゆらはゆっくりと頭を持ちあげ、教室のドアのほうを向く。 そこに立っていたのは——。「いい!?」 うまく騙して逃がしたはずの、澪であった。 澪は、段ボール箱を両手で持ちあげ、まるで特大の帽子のようにしながら、隠れもせず、その場に立っている。「ど、どーしたのよ、澪ちゃん!?」 あ、あう……と困ったような表情をする澪の背後から、さらにもうひとり、すっと姿をあらわした。 熊田を除く全員が、驚きに眼を見開く。「……全員、そろっておるようじゃの?」 問いかけたのは、丸い眼鏡をかけ、その肩まで伸びた波打つ髪を、風もないのにざわざわとうごめかした女性——白いブラウスと紺のスカートを身にまとった、薫風高校教師、砂原幾《さはらいく》のなかに眠る〈御方さま〉、そのひとであった。三、〈御方さま〉の陰謀 1「だっしゃー!」 乱が、拳を振るう。 筋骨隆々のたくましい肩、腕、そして背筋から太もも、ふくらはぎと、全身の肉体をあますことなく駆使して放たれた、まさに必殺の拳であった。拳は、空気をうねらせ、まわりを,celine アウトレット。圧しすらして、飛ぶ。 間一髪、朔の頭をかすめた,celine メンズ。 ぎりぎりで朔がかわしたのだ。 口元にうっすらと笑みを浮かばせながら、朔は、乱の拳を自分の背後へと追いやってゆく。その拳にかすかに触れただけの銀髪を、ぱっ、とあたりに散らしながら,celine ラゲージ マイクロ。「らっ,celine アクセサリー!」「たっ!」 このとき、沙介とシーナは、高々と跳びあがっていた。 沙介は左、シーナは右と、ふたり、別々の方向へだ。そうして跳びながら、空中でもって指先をそろえて作った手刀で空間を切り刻み、左右から真空の刃を放った。 いや、沙介とシーナは、両手のみならず、両足までも使っていた。 両手両足、四つの刃で無数に空間を切り裂き、無数の真空の刃を生みだしてゆく。左右、はさみうちになるかたちで放たれた刃は、乱の拳をかわしたばかりの朔へと、つぎつぎに襲いかかっていった。 そのすべてを、朔は避けた。 眼には映らないはずの真空の刃が、朔には見えているのか、ただの勘か、それとも、人狼特有のなにか鋭敏な感覚を利用しているのか、とにかく、朔はまるでダンスでも踊っているかのように軽やかに身をひねって、刃と刃のあいだを縫っていった。 華麗に避け終えて、しめくくりに、とん、と朔は片足で着地する。 ふふん、と笑ってみせた。 たったいま攻撃をくわえてきた三人に向かって、朔はみごとな冷笑を浴びせたのだった。「フンガー!」 乱が、こめかみの血管をはちきれんばかりにしながら、叫ぶ。「あんた、さっきからずーっとちょこまかと逃げてばっかりで、やる気、あんのかい,celine cabas!」 すぴー、と鼻息も荒く迫る乱の身体は、すっかり汗みどろだ。 元々、熊田との激闘を経て、美乃里の〈龍〉による攻撃を喰らってしまった乱は、かなり体力を消耗していた。さらに妖の力を奪うヒヒイロカネの鎖によって厳重に拘束されていたため、まったくといっていいほど回復もしていない。はあ、はあ、と乱が呼吸を激しくして、その肩を大きく上下させると、あらわだった彼女の上半身の、疲れからか背を曲げていたためにすこしばかり下向きだった胸のふくらみが、るん……るん……と、汗で濡れ光りながら、ほのかに揺れた。「まあ、すくなくとも、『真正面から』やる気はないだろうな」「だって三対一だもの。まともにやっちゃ、さすがに朔に勝ち目はないわ」 と、沙介、シーナが、まるでひとごとのようにいう,celine パロディ。 ふたりとも乱とは違って、直前の戦闘では澪の毒によって麻痺させられていただけだったので、動きはともかく、体力的な面で問題はなかった。汗ひとつかかず、例の白いファーつきのブルゾン姿で、余裕めいた笑みを浮かべている。「あんたたちね……なにをのんきなこといってんのさっ! あたしたち、すっかりやられてんだよ、こいつに,celine ハンドバッグ!」 乱が怒鳴った。「ああ、そのとおりだ。まったく、完全にやられちまったよ,celine 財布 2013。なあ、シーナ?」「ええ、沙介。本当、やられてしまったわ……朔、あなたと妹さん、そして、とりわけ、あのボウヤにはね」 乱、沙介、シーナの視線が、朔に集まる。 三人の視線を浴びながら、朔はなおも冷笑を続け、腰から生えた銀毛のしっぽを、ふぁさりと、波打つかたちでくねらせた。 頭から生えた狼の耳は、得意げに反る------------------------------------

    Posted 12 years ago #

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