「2015/7/3」 おれの誕生日。そんなはずない。……けど、自信はなかった。 朝比奈が「守すごいでしょ」とかなんとかいいながら、おれの腕にからみついてきた。夏服の薄い布越しに胸が感じられる。ブラしてない……。 一瞬、音が消える。 聞こえるのは自分の息と心臓の音だけ。ゲーム画面も目には入っているが、てんで意味をなさない。全身が腕になったようだ。腕の毛穴のひとつひとつが開き、布越しの朝比奈の胸をまるでまさぐるように感じとっている。 ……なに考えてんだよ,burberry ダウン。 タコ焼き。 夕焼け,burberry 時計 メンズ。 階段に座るおれたち,burberry ダッフルコート。 ならんでタコ焼きを食べた,burberry パンツ。ゲームセンターでずいぶん時間を過ごしたような気がしたけど、まだ夕日は沈んでいない。 守が携帯で友だちに連絡をとっている。へんだよ、だって、東京ジュピターの中じゃ、軍とか政府関係者以外の携帯の使用は制限されてるはずだろ。高校生が持ち歩けるもんじゃないはずだ。 でも、自信はない。 夕焼けが目にしみる。 守は携帯の受信状況が悪いのか、場所を移動していった。おれと朝比奈がぽつねんと残される。 握られた手。え? 朝比奈がおれの手を握っている。やばいよ、守に見つかったらなぐられる。ふりむいたけど、守の姿はない。「このままでいいの」 ぎょっとして、朝比奈のほうをふりむくと、すぐそばに彼女の顔があった。「口にソースついてるよ」 なにげない言葉。「きれいにしてあげよっか」 うっすらと紅をひいた唇が近づいてきた。なまめかしい舌先が唇をなめる,burberry black label 店舗。その舌がおれの唇に……,burberrysとは。「うわあああああああああっ,burberry blue label メンズ!」 薄暗い裏路地。ビルのあいだから見える細い夕焼けの空。ゆれる。ゆれる。 おれは走りつづける。 よつ角。 出口はどっちだ。 路地裏。路地裏,burberry 時計 偽物。路地裏。 だれもいない。 出口はどっちだ。 走る。 走る。 荒い息。 細い夕焼け空。したたるようなオレンジの色,burberry 靴下。 出口はどっちだ。 またここだ。 吉祥寺の北口……。 遙さんがいた。 けだるいような壊れたようなジャズがかかっている店内。窓からさしこむ夕日。遙さんの前にはダイキリとかいうカクテル。おれの前にはキリマンジャロ。「ここは……東京ジュピターの中じゃないんですか?」 遙さんは答えない。「ぼくは頭がおかしくなったみたいだ。ほんとうは何年なんですか」 遙さんは答えない。「二〇二九年じゃないんですか?」 遙さんは答えない。「だいたい、なんでもどってきてるんだ、ぼくは……」「飲んだら?」 ぽつりとした一言が遙さんの唇からこぼれる,burberry ジャケット。「え?」「飲みたかったんでしょ? コーヒー。おいしいのよ、ここの」 ああ、そうだ。おれはコーヒーが飲みたかったんだっけ……。「夢なのかと思ってた」 けだるいジャズが響く。「ここはぼくが知ってる東京となにも変わらない。朝比奈たちも、友だちだって、いつもみたいだし……」「だったら、夢じゃないわ」「でも、ちがう」 声がかさついて喉にはりつく。うるおそうと飲んだコーヒーは、苦い味しかしなかった。「したいことをすればいい」 え? と見ると、夕日が遙さんの顔に濃い影を落として、その表情は読めなかった。「ほんものの世界なんて、その人それぞれが心の中だけに持っているもの。人の数だけあるものだわ」
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「二〇二九年じゃないんですか
(1 post)-
Posted 12 years ago #
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