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「それじゃ、わるいけど、きみに行って貰うかな

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  • Started 12 years ago by fdsfvw80

  1. 。 ロージィの家はカバナツアン大空襲にもやられずに残っていた。 車を運転していたフランクは、洗濯物をいれた桶をかかえて、出てきたロージィをみかけ、おもわず車を停めた。ロージィは、車の男が昔の佐藤浩とも知らず、愛想よく笑いかけた。「ホテルを探しているのかい」 と親切にロージィは訊ねてくれたものだ。 いくぶん肥ったが、しかし相変らず熱帯の花のようなあでやかさは失っていない。「昔の憲兵隊の詰所はどの辺だったかね」 そんな意地のわるい質問がフランクの喉を、出かかったが、結局は「ああ、そうだよ」と答えてしまった。 ロージィは親切に教えてくれ、昔よりふとくなった声で歌を歌いながら、裏庭にまわって洗濯物を干し始めた。「ありゃ、知り合いかね」 と浦戸は不審な顔をしたものであった。 11 隣室に部屋を取っている小寺のほうも、眠りが浅かった。 本社木材部に対して、大見得を切ったものの、ガムット湾の材をどうするか、という問題が頭から離れない。他の日本商社が出てきて、この商売を奪われたりすれば、折角、事務所から支店に昇格したマニラの店の収支におおきな影響を与えることになり、これも大問題ではある,OAKLEY アウトレット。 同時に不況のために、いくらアグサン木材が大口を叩き、ホベンチーノが頑張ったところで、肩代りする日本商社など現われそうにない、ということもまた問題であった,ルイヴィトン モノグラム 財布。 明けがたに眼を覚したものの、寝つかれないので、小寺はそのまま起きだして、シャワーを浴びた,coach 財布 新作。 シャワーを浴びて、部屋に戻ると、途端に電話が鳴った。 こんな早い時間にだれだろう、といぶかしんで、小寺が電話を取ると、「朝早くから、申しわけありません。フランクですが、ちょっとそちらにご相談にあがっていいですか」 隣室のフランクの声であった,chloe 財布 人気。「五分後ではどう。いくら男同士でもシャツくらい着させてくれよ」 正確に五分後に、シャツ姿のフランクが部屋にやってきた。「いや、眠れなくて、起きて煙草吹かしていたら、支店長がシャワーを使う音がしたもんですからね」 フランクは頭を掻いた。 部屋が狭いので、フランクが椅子にすわり、小寺は、ベッドに腰かけた。「支店長、先刻、考えたんですが、海外人事部長の浦戸さんを訪ねて、ガムット湾の件について、相談してみたらどうでしょう」 フランクはそんなアイデアを持ちだした。「浦戸さんは、初代マニラ事務所長で、自分は大変、可愛がって貰ったんですが、昨日、なんでも相談にこい、といってくれたんですよ。あの人は侠気《おとこぎ》のある人物だから、あいだをとりもってくれるんじゃないか、と自分はおもうんですよ」「浦戸さんねえ」 浦戸は海外人事部長をやっている、といっても、根っからの管理部門育ちではない。一度専門がきまると一生その畑を歩くことになる商社では例外的に、いわば英才教育を施された感じで、営業のあちこちの部門を歩き、数年前、突然、管理部門の長に抜擢された人物である。 たしか木材部の次長も何年間か経験している筈で、その意味では木材部に対しても、いまだにかなりの発言権を保有している筈であった。「自分は、浦戸さんとは家族ぐるみの交際《つきあ》いをしておりますしね、一生懸命お願いすればそれなりの効果はある、とおもうんですよ」 前日ローカル社員を蔑《さげす》む発言があったにもかかわらず、フランクが意見具申に、朝方、小寺の部屋を訪ねてくるほど仕事のことを考えていると知って、小寺は嬉しかった。「それじゃ、朝、一番に浦戸部長のところに行ってみるか」「いや、支店長の許可をいただければ、自分ひとりで朝がけ、というやつをやらせていただきたいんですよ。これから、彼の大倉山の家を訪ねてみます」 一度、訪ねたことがあるから、ひとりでゆける、とフランクはいう。「それじゃ、わるいけど、きみに行って貰うかな。この際、打てる手はすべて打った方がいいからね」 小寺は頷いた。 フランクが緊張した顔でとびだして行ったあと、小寺は、ひとりで朝食をとろうと、エレベーターで、一階に下りた,coach 財布 人気。 エレベーターを出ると、眼の前のソファにすわっていた若い男がふたり、跳びあがるように立って、駆けつけてきた。「支店長、お早うございます」 と口々に叫ぶようにいう。 見ると、昨日の会議に出ていた、木材部の課長と課長補佐のふたりである。「こんなに朝早く、どうしたんだね」 ふたりは、先輩の前に出た運動部の学生かなにかのようにしゃちほこ張って突ったったままだったが、課長のほうが、「ぜひ、支店長にお話ししておきたいことがありまして」 と切りだした。「なんだ、きみたちも朝がけか。朝がけばやりだな」 と小寺は苦笑した。「うちの部長が、昨日、いろいろ失礼なことを申しあげましたが、あれは木材部の総意ではないんです。そのことをぜひ申しあげたくて、早朝に伺わせていただきました」「木材部長が、木材部の総意を代表しなかったら、だれが代表するんだね」 小寺は、穏やかな口調ながら、いくぶん皮肉をこめて、いった,スピードマスター オメガ。「いえ、北米材、ラワン材と大変実績を挙げてこられて、木材部とお交際《つきあ》いの深い支店長ですからおわかりいただけるとおもうんですけど、うちの商売は、今度のガムット湾のケースみたいな|あこぎ《ヽヽヽ》なやりかたはやらないんです」
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    Posted 12 years ago #

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