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今、なんて言ったの

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  • Started 13 years ago by denielaez

  1. denielaez
    Member

    これはデジタルだから傍受は出来ないけど、犯人と話す時は傍受できるインカムを取り付けることになってる。けど、この番号にかかってきた電話番号は携帯電話の会社との連携でチェックされてるから、この電話のこともそのうち知られてしまう。もちろん、君にこの話をしたとわかったら怒られる」「……雄大」「だけど話さずにはいられなかった。鮎美が今、どんな目に遭ってるかと思うと……いてもたってもいられないんだ……」「……お金を要求されてるの?」「いいや。犯人は俺たち夫婦か俺に恨みがあるんだと思う」「恨み? 心当たりがあるの?」「まるっきりないよ……いくら考えてもわからないんだ……わからない……ただ、猫が何か関係してることは間違いない」「なに? 今、なんて言ったの?」「猫だよ。動物の、猫だ」「どういうこと?」「犯人はまだ金を要求していない。その代わり、ゆうべ一晩俺を、東京中引きずりまわして、猫の死体を回収させた」「猫の……死体……」「まるでわけがわからないんだ。指示された場所に行くと猫の死体があって、それを車に積んで持ち帰れと言われる。ただそれだけなんだ……」「精神異常者なのかしら」「まともじゃないだろう、それは。でも、ただの異常者にしてはやらせることが突飛過ぎる。何か意味があるんだ、きっと。でもその意味がわからない」「鮎は生きてるのね?」「犯人はそう言ってるが、まだ声は聞いてない」「そんな……」 恭子の声がゆがんだ。「信じるしかない」雄大は絞り出すように言った。「鮎美が生きていると信じるしかないんだ。ともかく、犯人は夕方また接触してくると言ってる,スピードマスター オメガ。たぶん、また猫の死体を回収させるつもりだろう」「その猫だけど」 恭子の声からは抑揚が消えていた。「どんな殺され方をしていた?」「死因はよくわからないんだ、まだ。今、ゆうべ回収した七体の解剖結果を待ってるところだよ。でも見たところ、何かで殴られたか、コンクリートみたいな硬いところに叩き付けられたって感じが多かったように思う」「刃物で切り裂いたりはしていないのね」「そんなふうには見えなかった。口から血を流していたのとかあったし……あれは毒かも知れないな」「或いは、頭を強くぶつけたか、ね……今からあたしがそこに行っても、中には入れて貰えないわよね」「たぶん、駄目だと思う。警察は君のことも疑うよ、きっと」「そうでしょうね。オーケイ、わかった。また電話する。お願い、鮎の無事が確認できたらすぐ連絡して」「恭子、このことは……」「わかってる」 恭子の声は低く、真剣だった。「あたしを信じて、雄大。あたしはあんたのことはまだ今でもちょっとだけ憎いけど、鮎のことは大好きなのよ。このことは誰にも言わない。そして、あたしに出来ることがあれば何でもする。ともかく鮎が生きてるって確認出来たら電話ちょうだい」 恭子は自分から通話を切った。なぜなのか、恭子の声を聞いていて、雄大は自分が自信を取り戻していくのを感じていた。恭子は弱音を吐かない。鮎美が誘拐されたと聞かされても、決して取り乱さない。 自分も負けてはいられない。 鮎美を取り戻すまでは、絶対に弱音など吐くものか! 2 雄大は、またコップに半分ほどのウィスキーをあおって無理に眠った。今夜も一晩中引きずりまわされるのは覚悟の上だった,ルイヴィトン ボストンバッグ。体力勝負になるだろう。 それでも長くは眠れなかった。午後一時前に目がさめて、捜査員たちが簡単な昼食をとっている居間に入って行った,oakley メガネ。恵美はソファで横になり、からだには毛布がかけられている。「皆川さんには一度自宅にお帰りくださいと申し上げたんですが」 坪井は苦笑いした。「頑として動こうとされないんです,coach 財布 激安。奥さんが車に乗り込むのをとめられなかったことに、よほど責任を感じておられるんでしょう。それはそうと」 坪井が小声になった。「電話会社から報告が入っています。今朝方、どなたからか携帯に電話が入りましたね」「すみません、話すのを忘れていました。妻の古くからの友人でした」「ほう」坪井は眉を少ししかめた。「奥様のご友人がなぜ、あなたの携帯に連絡を?」「あ、いや、実はわたしの友人でもある人なんです。学生時代からの友達です。妻は急な発熱で寝込んでいるということにしておきました」 坪井は手帳を取り出した。「念のためお名前は?」「吉川恭子さん。電話番号も必要ですね」「お願いします」 雄大は着信履歴に残された番号を坪井に告げようと、ポケットから携帯を取り出した。 メール着信あり。 坪井に番号を教えてから、メールを開いてみた。また沙帆からだった。着信は今朝の午前十一時三分。雄大が眠っていた間に入ったのだ。「なんだこれ?」 雄大は思わず声に出した,ルイヴィトン 財布 レディース。『たせけた』 メールの中身には、ひらがなだけでそう並んでいた。「どうかしましたか」「いえ……どうもいたずらみたいなんです。例の中学生からです。昨日、遊んでやれなかったのでいたずらメールをしてきたんでしょう」「あまり詮索されないようにした方がいいかも知れませんね」 坪井は肩をすくめた。「中学生というのはいちばん難しいですからね,OAKLEY サングラス 店舗。精神的にはまるで子供なのに、自分のことを子供だとは決して認めようとしない。しかも、肉体的には大人とそう変わりません。わたしは任官してしばらく、少年課にいたことがあるんですよ。もう毎日毎日、理解出来ないような事件ばかりであたまがおかしくなりそうでした。大人の犯罪を扱うようになって、少なくとも犯人の考えていることがいくらか想像出来る点だけでも、正直、ホッとしました。まあしかし、今度の事件だけはまるでわけがわかりませんが。
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    Posted 13 years ago #

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