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「石山さん、やるじゃない」 竜男が、すかさずひやかした

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  • Started 12 years ago by chlexhpax

  1. というスミスの代表的な文章のひとつをおもいだし、少し眉をひそめた。 ──丸太の商売は、他国の、つまりこのフィリッピンの木材産業に対する不当な圧迫になっていないであろうか,ヴィトン 財布 メンズ。 それが気にかかってきて、ウィスキーの味をもうひとつ冴えないものにしてしまうようであった。 夕食後、石山は、小寺の子どもたちと一緒に、芝生を張った庭にでてみた。「おおきな蛙がごろごろいるなあ」 石山が歎声をあげた,oakley メガネ。 雨期なので、日本の雨蛙を十数倍のおおきさにしたような蛙が、あまり広くない庭のあちこちで、飛び跳ねていた。「このなかには毒蛙がいてね、この辺じゃ、犬を庭に放すな、といわれているんですよ。犬が蛙をからかっておもちゃにしてね、うっかり蛙を噛んだりすると、逆に犬が死んじゃうんだそうです。毒にあたって死ぬらしいんですよ」 小寺の長男の竜男が、そう説明をした。「おもしろい国ですよ、ここは。蛇の大好物は蛙のわけでしょう,スピードマスター オメガ。ところが蛙を食べた蛇もね、食あたりして死んでしまうらしいんですよ」 ──この国を甘くみると、返り打ちにあう、という意味か,aokley サングラス 通販。 石山は、一瞬、そんなことを考えた。 そこへ、「石山さん、石山さん」とあたりはばからぬ大声をだして、百合子がやってきた,chloe 財布 2013。「おお、こわ、気色わるいわあ」 芝生のあちこちにうずくまる蛙をみて、百合子は躰をすくめた。「前のガードナーが辞めてしもたから、代りがみつかるまで、庭を放っといたんよ。そしたら、たちまち蛙だらけやわあ」 百合子は愚痴をいってから、「今度ね、国会議員のミランダさんのお招《よ》ばれでね、コレヒドールまで船旅にでかけるのよ、今日、電話で奥さんのテレサと打ち合わせしたら、突然、あんたの名前が飛びだして、ぜひ連れてこい、いうてはるのよ」 オノフレを紹介してくれた国会議員、アマデオ・ミランダは、この商売成立の機会に、ピクニックのような船旅をやろうと提案してきた。 強い縁故があるので、マルコス大統領の持船を借りて、コレヒドール島まで行ってみよう、という。ちょうどよい機会だから、細君のテレサが所属している「女性クリスチャン協会」の会員たちと、その亭主、家族などを三、四十人招待して、小寺さんご夫婦に紹介したい、そんな話であった。 すると「女性クリスチャン協会」の会員のひとりが、「コウダ・トレーディング・カンパニイ」の社長一家を招ぶのなら、ぜひイシヤマという青年も招んでくれ、といいだしたらしい。「石山さん、そんな女性クリスチャンに心あたり、あるの」 石山は、久しぶりに日本の家庭料理をたらふく食って、少しせりだした腹をゆっくり撫でたりして、ちょっとおもわせぶりに黙ってから、「ないこともありません」 といった,chloe 財布 lily。「石山さん、やるじゃない」 竜男が、すかさずひやかした。 2 コレヒドールへの船旅にでかける日曜日、マガリアネス・ヴィレッジの独身寮をでた石山は、ベル・エアの小寺の家に寄り、長男の竜男を横にのせ、小寺の運転する、赤いオペル・レコードのあとを追って、マニラ港に向った。 ふだんは自家用運転手のノーエが、この赤いオペル・レコードを運転して、細君の百合子の買物や交遊のおともをしているのだが、なにもかも自分で切り盛りする癖のついている小寺は、日曜は自分で車を運転したがった。 日曜日はノーエをゆっくり休ませてやりたい、という優しい気持もあり、週末には明日の日曜は家族サービスをしなさい、と「余計な」小遣いをやったりする、と百合子がいっていた。ノーエは、ひたすら恐縮して「明日も働かせてください」と執拗に頼みこむのだが、小寺は笑って、首を縦に振らないのだそうであった。 マニラ港内の海軍基地の、指定された埠頭《ふとう》に着いてみると、百トンか二百トンか、素人の石山にはよく見当がつかないけれども、とにかく、ちゃんと汽船の格好をした船が横付けになっていて、周囲には白人系、あるいは混血度の強いフィリッピン人や、色の黒い、しかし顔や手足の小さい上流のフィリッピン人が家族連れ、友人連れで群がっている。
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    Posted 12 years ago #

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