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「どうなされた

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  • Started 12 years ago by fdsvumsi

  1. 。 実は夕霧の大将も気付いていた。(これはしたり、まる見えになっている) と自分のほうがきまり悪い思いをしたが、御簾を直しに、いざり寄ってゆくのもかえって軽々しいので、それとなく気付かせようと咳《せき》払いした。 宮は果して、そっと奥へ身を隠してしまわれた。 大将自身も本当のところは宮をもっと拝見したくて物足りぬ心地なのであるが、そのときはすでに猫の綱もゆるめられて、もと通り御簾は下りてしまっている。思わず知らず、ためいきが出るのだった。 まして、かねて思い焦がれていた衛門督のほうは、胸がいっぱいになって目もくらむばかりである。(あのかただ! まちがいはない。ほかの人にまぎれようもないあの美しいお姿、まさに宮だった) 衛門督は強いて何げない風でいるのだが、大将にはわかった,クロエ トートバッグ 新作。(彼も見たのだな——) と思うと、大将は宮のために気の毒になった。 衛門督は遣《やる》瀬《せ》ない思いに胸もふたがり、猫までなつかしくて抱きあげてみると、宮の移り香か、香《こう》ばしいいい匂いがする。可愛らしい声で鳴くのでたまらなくなって、青年はまるで女三の宮であるかのように抱きしめるのも、物狂おしいことだった。 源氏は夕霧たちのほうを見て、「上達部の座が端近《はしぢか》で軽々しいな,OAKLEY サングラス 店舗。こちらへ来られるがよい」 と対《たい》の屋《や》の南おもての間に入った。それで人々はみな、そちらへ移った。兵部卿の宮も座を移されて話の仲間に加わられる。 下の位の殿上人《てんじょうびと》たちは、簀《すの》子《こ》に円座《わろうだ》を敷いて、椿餅《つばきもち》、梨《なし》、柑《こう》子《じ》などさまざま箱の蓋《ふた》に盛ってあるのを食べた。椿餅は蹴鞠の折に供されるたべものである。青年たちは冗談をいいつつ、にぎやかに食べるのだった。 こちらの上達部のほうは、ちょっとした干物を肴《さかな》に、盃がめぐらされた。 衛門督はその中で、ひとり沈みこんでいる。ややもすれば桜の枝に視線をさまよわせて、呆然《ぼうぜん》としているのである。夕霧の大将は事情を知っているので、(御簾のうちをかいま見た、まぼろしのような姿にあこがれているんだろうなあ……) と想像した。夕霧自身も惹《ひ》きつけられたのだから無理もないが、しかし深窓の貴婦人は、かりにも端近に立って、夫でもない男に顔を見られることはしないものなのだ。それを、あの宮はご身分柄にしては、なんとも心稚《おさな》く、軽率ではあるまいか。 そこへくると対の上、かの紫の上こそは、断じてそういう、はしたないことはなさらない。なるほどなあ……こういう風だから、世間で重んずるほどには、父君は宮を愛していらっしゃらないのかもしれない。女というものは心ざまが浅くて幼稚なのは、可愛らしくはある一面、どうも危なかしくて見てはいられぬものだ、と夕霧は思い、宮を軽んずる気持にもなるのであった。 しかし衛門督は軽んずるどころではない,coach 財布 アウトレット。宮の欠点など考えられもしない。思いもかけずちらとかいま見られたことを、(かねての恋慕が叶《かな》えられた証拠かもしれない。これも前世の契りであろうか) と思うのも嬉しく、それにつけても、もうひと目見たいものと、うっとりしつつ、心は空にあこがれてゆく。「どうなされた。疲れられたか」 源氏の声で、衛門督ははっと現実にひき戻された。「今日のあなたの鞠は美事だったよ,オメガ メンズ 時計。目にも止まらぬあざやかさだった。——あなたの父上の太政大臣とは、私は若いころから何かにつけて勝ち負けを争った仲だが、鞠だけはどうにもかなわなかった。血筋は争えないね」 源氏は機嫌よかった。衛門督は微笑して、「学才や実務の才ではさっぱりの家風でございます。鞠などの技が伝わるのはあまりほめたものではございますまい」「そんなことはない。何によらず長所というものは書きとどめて伝えるべきだろう,chloe 財布 リリィ。家伝などに『蹴鞠に長じ』と記録しておかれることをおすすめするよ」 など冗談をいっている源氏の姿は、中年の男の貫禄もあり、魅力もあって立派である。 こんな男性を夫に持った女人が、どうしてほかの男に心を移すことがあり得ようか? いったいどうすれば、長い間の自分の恋をあわれと思い、心をゆるして下さろうか、と柏木は絶望的になる——宮の身分はたかく、おのが身分は低い。それに加えて六條院の奥ふかくかしずかれる人妻ではないか。 衛門督はうちひしがれて六條院を退出したのである,オメガ デ ヴィル。 帰途は夕霧の大将と同車して、話しながら帰った。衛門督はいった。「やはり、この院へ伺うと気が晴れるね、面白くて」「そうだな。『また閑《ひま》ができたら花の散らぬうちに来るがよい』といわれたから、春を惜しみがてら、この月のうちに小弓を持たせてこようじゃないか」 と約束ができた。親友同士、とりとめもない話を楽しく交していたが、衛門督はどうしても女三の宮のお噂をしたくてたまらなかった。「院はどうも対にばかりおいでらしいね。対の上を一ばん愛していられるからだろうね
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    Posted 12 years ago #

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