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この全集、絶版になっているのよ

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  • Started 12 years ago by cheney515

  1. cheney515
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    。君のおかげです」「そんな……」 謙遜しているわけではない。ほんとうに比夏留は何もしていないのだ。「で……その失踪事件だけど、君の先輩は、校長が常世の森の洞窟に財宝を隠していて、侵入者を捕まえている、と言うんですね」 比夏留はうなずいた。「その洞窟は、豊臣家か何かが人工的に作ったものだと」 またうなずく。「竜がいるというのも嘘で、鳴き声は管楽器の音を増幅したもの。人骨が散乱していたのも、脅かすためのレプリカだろうって?」 またまたうなずく。 保志野は二杯目のカフェラテLサイズを飲み干すと、沈思黙考しはじめた。比夏留は何度か「時間、だいじょうぶ?」と声を掛けたのだが、石になったみたいに反応がない。しかたなく、比夏留も同じように黙っていた。ただし、彼女が考えていたのは、「おなかがすいた……」そのことだけだ。弁当もパンも食べていない。もうおなかがすいて倒れそうだった。見えるところにあるから気になるんだ,オメガ シーマスターアクアテラ。比夏留はリュックをあけて、なかにパンの入った紙袋を押し込もうとした。何か変な棒のようなものがある。(何、これ……) 取り出してみて、やっと思い出した。常世の森で拾った銛みたいなやつだ。汚らしいし、気持ち悪いから捨ててしまおうと、リュックから取り出す。[#挿絵(img/01_081卒業しました桐生利明 と思って探せば、欲しいモノが見つかるものよ」「そうでしょうか」「ほら、心葉くんも突っ立ってないで探して」 すっかりいつものペースで命じる遠子先輩の、細い背中や、せわしなく揺《ゆ》れる長い三つ編みを見て、ああ、この人はこういう人だよなぁ……と溜《た》め息《いち》をつき、ぼくも一緒に部屋の中を探りはじめる。 ライターがあったので、それで燭台に火を灯《とも》すと、少しだけ明るくなった。といっても、壁に貼りつけてある写真の表面に炎が反射して、薄闇の中にぼうっと浮かび上がつて不気味だったんだけど……,スピードマスター オメガ。 遠子先輩は本棚の前に立ち、感嘆《かんたん》の声をあげた。「まぁ……マクドナルドの童話全集だわ。『北風のうしろの国』『王女とゴブリン』『王女とカーディー少年』『妖精のすきなお酒』『ふんわり王女』『金の鍵』----まぁまぁまぁ,coach 財布 ピンク。この全集、絶版になっているのよ。あぁ、こんなところで出会えるなんて。保存状態もいいわ。美味《おい》しそ〜〜〜〜」 どんなときでも、食べ物[#「食べ物」に傍点]への愛情は健在なのか、ずらりと並んだ古い本に頬ずりしそうな勢いで、語りはじめる,オメガ 時計 人気。「ジョージ=マクドナルドは、十九世紀のスコットランドに生まれたファンタジー作家で、『ナルニア国物語』のC=S=ルイスや、『指輪物語』のトールキンに多大な影響を与え、ルイス=キャロルの『不思議の国のアリス』を見出し、その出版を手伝った人でもあるのよ,ヴィトン 財布 メンズ! 特にC=S=ルイスは著作の中に、マクドナルド本人を登場させるほどの大ファンで、自叙伝《じじょでん》の中でも、マクドナルドの『ファンタスティス』を、絶賛《ぜっさん》しているわ。マクドナルドの物語には、生と死、光と影が、同居しているの。ページをめくった瞬間、魔法のような言葉の連《つら》なりが、荘厳な音楽のように響《ひび》いて、わたしたちの周りの風景を、夜明け前の薄桃色や夕暮れ時のセピア色に、染め変えてしまうのよ! マクドナルドの本は、まるで妖精が焼いたパンのようよ,coach 財布 人気。舌触《したざわ》りがすべらかで、いい香りがして、もっちりと噛み応えがあって、普段あたりまえに食べているもののはずなのに、なにかがまったく違っていて、舌に残る味わいはとても深いの!」 遠子先輩の蘊蓄《うんちく》を聞きながら、ぼくは図書室で雨宮さんが読んでいた本のことを思い返していた。 裏表紙に数字がびっしり書かれていたあの本も、マクドナルドの著作だった。 そのとき遠子先輩が、不思議そうにつぶやいた。「あら? 一冊足りないわ
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    Posted 12 years ago #

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