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私は背後から探り続ける

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  • Started 13 years ago by fsdk98et

  1. 」「熱さましを飲ませたんだろ,chloe 財布 新作。しばらく様子を見るより仕方ないさ」「言うこともちょっとおかしいの」「ほう?」「表通りのところに椿の木の並んだ角があるでしょ」「どこ?」「ほら、家《うち》のほうへ曲がる角と反対のほう。木の陰になって見えにくいけど」「ああ、あれ椿の木か」「そうよ」「それがどうした,オメガ メンズ 時計?」「そこんとこ曲がって、くねくねした道を行くと、黒と白の縞模様のマンションがあるんだって。知りません?」「あんな角、曲がったことないから知らん」「鋭一は行ったらしいわよ。そしたら、知らない男の子が出て来て〓“自転車に乗ろう〓”って誘われたんですって」「あいつ、人見知りしないほうだからな」「ええ……。階段を登って部屋へ入って、そこの押入れをあけたら、そこに広場があって……なんだか熱のせいで頭がボーッとしているみたいなの」「どうしたのかな」 私も少し気になって子ども部屋のベッドを覗いてみたが、鋭一は早くも寝息を立てて眠っている。額はひどく熱いが、熱さましも飲んだことだし、とにかくこのまま眠らせておこうと思った。 高熱は多分風邪のせいだろう。自転車に乗っているときは、おもしろさのあまり体調のわるいのに気づかずにいたのだろうが、家に戻ったとたんドッと病いが外に現われた。疲労と高熱のせいで、言うことがおかしくなるのも子どもなら充分にありうることだ。 食後のお茶を飲みながら、「あれは椿だったかな」「そうよ、あなた、花になんかまるで関心がないんだから」「そうでもないけど……」 いつも帰宅を急いでいるので反対のほうに折れる角などよく確かめてもみなかった。日曜日に近所を散歩して歩くのだが不思議とあの角は曲がらなかった。私だけの感覚かもしれないが、たくさんある角のうちでもなんとなく曲がってみたくなる角と、その反対にどうも曲がる気になれない角とがあるものだ。その判別の基準が、角の、どんな特徴に由来するものか、自分でもよくわからないけれど……,ルイヴィトンモノグラム 長財布。 椿の喬《きよう》木《ぼく》が立ち並んでいる角は明らかに曲がりにくい角に属していた。 ——角と言うより古い農家の庭にでも続くのだと思っていたんだが……あの先に縞模様のマンションや原っぱがあるのなら、ちょっと散歩の足を伸ばしてみようか—— などと、私はとりとめもなく思った。 テレビがプロ野球の結果を伝えている。鋭一の病気を除けば、いつもの夜と少しも変わらない,oakley メガネ。十時過ぎに安子がもう一度熱を計り、「三十八度。下らないの」「眠っているんなら、そのまま眠らせておけ。アイスノンでも敷かせて」「あたし、隣に寝てあげようかしら」「そのほうがいいな」 安子はベッドの脇に布団を敷いて自分の寝床を作り、心配そうに横たわった。私もその背後に身をそえて寝転がりそっと乳房をまさぐる。 安子の肌はこれが人間の肌かと思うほどに白く滑らかだ。手が少しずつ深く忍び込む。 安子は肩の動作で逆ったが私の腕が堅く捕らえて逃がさない。彼女の抵抗もそう激しいものではなかった。「鋭一が……起きるわ」 私はその声に答えるように灯りを消した。闇の中で音のない動作が続く。掌に熱い絹がまとわりつく。太腿のあたりは肉も張りつめていて指先を弾ね返すほどだ。 安子の息が荒く漏れる。鋭一はかすかに苦しげな息をあげて眠り続けている。 奥深い部分はすでに軟かく潤って、安子の本当の意志を伝えていた。もう抗おうとはしない。私は背後から探り続ける。 子どもが病気で眠っているというのに……不謹慎だろうか。 ——いや、そうでもあるまい—— 父と母とが愛しあっているのだ。これも平穏で、幸福な家庭の縮図なんだ。 安子はけっして愛のさなかに声をあげない。いつも控え目にとり澄ましている,ルイヴィトン 財布 モノグラム 三つ折り。 ふたたび灯りをつけると鋭一は相変らず深く眠っていた。安子がその顔を眺め、それから私を見返す,スピードマスター オメガ。 影の多い光が一瞬、恥ずかしそうな妻の表情を映した。 鋭一の高熱は三日ほど続いた。 近所の医者に往診してもらったが、診断はやはりただの風邪だった。注射を打ってもらったが、その効果もあまりはかばかしくない。もっと熱が続くようなら専門医に見てもらおうかと考えたが、四日目にははっきりと快方に向かい、五日目にはもう学校へ飛び出して行った。子どもの回復は速いものだ。 元気になると、晩酌のテーブルににじり寄って来て、「お父さん、自転車を買って」 と、せがみ込む。「危いじゃないか」「大丈夫だよ。上手に乗れるようになったんだから」「この前見つけた空地で乗るんならいいけど」「うん」 鋭一の表情が奇妙に曇ったが、私にはその理由がなんなのか、その時にはわからなかった。
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    Posted 13 years ago #

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