の道標となる大切なものだ。また、それを持って現れるヒトは旅の仲間であり、ミツルの助力者となる。真実の鏡と、ミツルが順番に見出《み いだ》しては手に入れてゆく宝玉の力を組み合わせれば、一時的に現世に戻《もど》ることもできる、と。 確かにラウ導師の言うとおりだった。番人たちの村を出るとすぐに、ミツルはある場所で、真実の鏡を持つ南大陸のヒトに出会った。 そのヒトは、ミツルが黄色の部屋 が優《すぐ》れた魔《ま》導士《どうし 》であるというのならば、必ずや、その魔法を解こうとするはず。彼が常闇の鏡の置かれた場所を突きとめ、それに近づこうとするその時こそが、彼を止める唯一《ゆいいつ》の好機となりますぞ」 ドラゴンたちは、うっかりしていると振《ふ》り落とされそうなほどのスピードで飛んでいる。しっかりとジョゾの背にしがみつき、ワタルは念じていた。速く、もっと速く! ミツルのいる場所へ! 北大陸の地平が見え始めた。凪《な》いだ海も大地の色も、南大陸と同じようにのどかに広大に、しかし空の色合いだけが凍《こお》りついたように薄《うす》く見えるのは、身体《からだ》に感じる強烈《きょうれつ》な寒さのせいだろうか,オメガ デ ヴィル。「あれ……あれは何だろう,クロエ 二つ折り財布?」 先頭を行くカッツが、遠く前方を指さして叫《さけ》んだ。 幾筋《いくすじ》もの黒い煙《けむり》が、空に立ちのぼっている。「皇都ソレブリアの方向だ」と、七本柱ドラゴンたちが口々に言った。「火災だ! 火事が起きているぞ!」 ひときわスピードを増し、空を行くワタルたちの目に、やがて、信じがたい光景が見えてきた。巨大《きょだい》な城塞《じょうさい》都市──城壁《じょうへき》に護られた百万都市ソレブリアに異変が起きている。城壁に設けられた城門が焼け落ち、そこから逃《に》げ出してゆくヒトびとが、遠く小さく蟻《あり》の列のように見える。城壁の向こう、色とりどりの無数の屋根がひしめきあう町筋に、土埃《つちぼこり》と煙が舞《ま》いあがる。「何てことだ! 何なんだよ、これは!」 カッツが毒づき、髪《かみ》を乱して身を乗り出す。ドラゴンたちは翼を張りスピードをあげぐんぐんと下降を始めた。近づくにつれて、皇都ソレブリアがワタルの眼下いっぱいに広がってゆく。 そこらじゅうで建物が倒《たお》れ、その上を炎《ほのお》が走ってゆく。煙が流れ、ヒトびとの退路を断《た》って襲《おそ》いかかる。あちらでは城壁の一部が崩《くず》れた。こちらでは家々がなぎ倒されてゆく。耳を聾《ろう》するような響《ひび》きと熱風には、ヒトびとの悲鳴が混じっている。「いったい何が──」 ワタルはジョゾの翼の端《はし》から首をのばし、視界に収まりきらないほど広いソレブリアのなかで、何か大きなものが何体も──そう、ヒトの形をしている──でも、ヒトなんかよりも遥《はる》かに大きい、ドラゴンよりももっと大きな灰色のものが暴れ回っていることに気づいて声を失った。 あれは──何だろう? まるで岩で造られたロボットみたいだ。 丸い頭、広い肩《かた》、太い胴《どう》。無骨な手足を振り回し、見ると、それがどすんと足を踏《ふ》み出すたびに、人家が潰《つぶ》れたり、路上のヒトびとがどっと倒れ伏《ふ》したりしている。倒壊《とうかい》した建物から、ひと呼吸遅れてまた新たな火の手があがる。火に追われ、方向もわからず必死で逃げるヒトびとの群を、またあの重い足が踏み潰す。叫び声や泣き声が幾重《いくえ 》にも錯綜《さくそう》し、それらを呑《の》みこんで爆発《ばくはつ》音が轟《とどろ》く。「こいつらはゴーレムだ!」 ワタルと同じように目を瞠《みは》って下を見おろしていたキ・キーマが、大きな身体を震《ふる》わせながら怒鳴《ど な 》った。「ゴーレム?」「魔導士のこしらえる石の巨人だよ! 造った魔導士はその主人となって、自由自在に動かすことができるんだ」「そんなの……お話だと思ってた」 色を失って震えながら、ミーナが呟《つぶや》いた。「ホントにあるなんて、信じられない」「俺だってそうさ。だけど、現にこいつら動き回ってるじゃねえか!」 のっぺりとした巨大な石人形たちの顔には、目鼻立ちらしいものは見あたらない。やみくもに破壊と前進を続けながら、ときどき機械的に首を左右に振る。不格好な両手は、ほとんど手の形を成していない。ただの岩石の塊《かたまり》だ。それがぶうんとうちおろされ、地響きと共に町並みを崩してゆく。「ミツルだ」 煙で目がちかちかする。涙《なみだ》が出てくる。「ミツルがゴーレムを造って、操っているんだ!」 ソレブリアを破壊しようとしている。どこだミツル、どこにいる? ジョゾのすぐそばで、どかんと火柱があがった。熱風の直撃《ちょくげき》をくらったジョゾはバランスを崩し、翼の右端が建物の残骸《ざんがい》をかすめそうになる。振り落とされかけたミーナが悲鳴をあげた。「何体いるのだ? 数え切れんぞ!」「あれを見ろ! 彼奴《きやつ》らはまだまだ数を増しているぞ」 ゴーレムたちは町じゅうにいた,オメガ 腕時計 メンズ。東西南北、どの方向にも。暴れ回り、踏み潰し、狼藉《ろうぜき》の挙げ句に、互《たが》いの拳《こぶし》が触《ふ》れ合って、殴《なぐ》り合ってしまうゴーレムたちもいる。それで腕《うで》が落ち、頭の一部が欠けても、彼らは何の痛痒《つうよう》も感じず、平然として動き続けている。そしてドラゴンたちが叫んでいるとおり、破壊と混乱の巷《ちまた》のなかから、そこでも、ここでも、また新たなゴーレムが轟音《ごうおん》と共にむっくりと起きあがり、両手を振りあげるのだ。次から次へと。「やっつけなきゃ! やっつけてよ,ヴィトン 財布 メンズ!」ミーナは叫び、ジョゾの背中をぱんぱんと叩《たた》いた。「だけど、どうすればいいの?」 ジョゾは半泣きの声を出し、それでも口を開けて炎を吐《は》こうとした。ワタルはあわててジョゾの首ッたまにかじりついた。「ダメだよ! 火を吐いたら町のヒトまで巻き添《ぞ》えにしちゃう!」 高度をさげて、右往左往と旋回《せんかい》するドラゴンたちの翼が地上に影《かげ》を落とすと、炎の色がくっきりと赤く浮かび上がる。頭のすぐ上を飛び交《か》うドラゴンたちの姿に、ソレブリアのヒトびとは怯《おび》えながら逃げ出してゆく。しかしその先にはゴーレムたちが待ち受けている。「助けて、助けて,coach 財布 人気!」「お母さん、どこにいるの?」 ぎりぎりの低空飛行で、ワタルの耳にも、個々の悲鳴が聞き分けられる。たった今ジョゾが飛び過ぎた三角屋根の家の煙突《えんとつ》に、若い男が両腕で抱《だ》きついて助けを求めていた。反射的に、ジョゾ、戻《もど》ってとワタルは叫び、煙突に向かって手を差し出した。若い男は恐怖《きょうふ》に目を泳がせながら、それでも片手を煙突から離《はな》し、ワタルの方に腕をのばした。手と手の先が近づき、あとちょっとでワタルの手が若い男の手首をつかめる──と思ったとき、近づいてきたゴーレムの一撃で、三角屋根がぐしゃりと潰れ、煙突がゆらりと傾《かたむ》いた。呆気《あっけ 》にとられたようにぽかんとして、空に半円を描《えが》きながら倒れてゆく煙突にしがみついたまま、次の瞬間《しゅんかん》には、若い男は地上の瓦礫《が れき》のなかに姿を消していた,ルイヴィトン 財布 モノグラム 二つ折り。 もうもうと舞いあがる土埃のなかで、ワタルは自分でもわけのわからないままに叫んだ。どうして、どうして、どうして?「をひきださせた。 周
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」 カッツが毒づき、髪《かみ》を乱して身を乗り出す
(1 post)-
Posted 12 years ago #
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